#2 <知るべきもの>


#2 <知るべきもの> −オリジナル
              
南伝 相応部経典 23−4
かようにわたしは聞いた。

ある時、世尊は、サーヴァッテイー(舎衛城)のジェータ(祇
陀)林なるアナータピンデイカ(給孤独)の園にましました。
その時、長老ラーダ(羅陀)は、世尊のましますところに至り、
世尊を拝して、その傍らに坐した。

傍らに坐したラーダにむかって、世尊は仰せられた。
「ラーダよ、いま、知らるべきものと、あまねく知ることと、
および、あまねく知れる人について、説こうと思う。よく聞い
ておくがよい」

そして、世尊は説きたもうた。
「ラーダよ、知らねばならぬものとは、なんであろうか。ラー
ダよ、色(肉体)は知らねばならぬものである。受(感覚)は
知らねばならぬものである。想(表象)は知らねばならぬもの
である。行(意思)は知らねばならぬものである。また、識
(意識)は知らねばならぬものである。ラーダよ、こういうも
のを、知らるべきものであるというのである。

ラーダよ、では、あまねく知るとは、どういうことであろうか。
ラーダよ、貪欲を滅しつくすことと、瞋恚を滅しつくすことと、
愚痴を滅しつくすことである。
ラーダよ、そういうことを、あまねく知るというのである。

では、あまねく知れる人とは、どういう人であろうか。それは、
阿羅漢を指していう言葉である。その名をこれこれといい、そ
の姓をこれこれという長老がそれなのである。ラーダよ、その
ような人を呼んで、あまねく知れる人とはいうのである」

増谷文雄「阿含経典」(筑摩書房)第2巻 223頁より抜粋



このお経の essence を求めて、不要の文字を消去しましょう。

#2 <知るべきもの> −2
                ■■ ■■■■■ ■■■■
■■■■■■■■■■

ある時、世尊は、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■

■■■■■■■■■■■■■■■■■■仰せられた。
■■■■■■■■■知■るべきものと、あまねく知ること■■
■■■■■■■■■■■■について説こうと思う。■■■■■
■■■■■■

■■■■世尊は説きたもうた。
■■■■■■知らねばならぬものとは、なんであろうか。■■
■■■色(肉体)は知らねばならぬものである。受(感覚)は
知らねばならぬものである。想(表象)は知らねばならぬもの
である。行(意思)は知らねばならぬものである。また、識
(意識)は知らねばならぬものである。■■■■■こういうも
のを、知■るべきものであるという■■■■。

■■■■■では、あまねく知るとは、どういうことであろう
か。■■■■■貪欲を滅しつくすことと、瞋恚を滅しつくすこ
とと、愚痴を滅しつくすことである。
■■■■■そういうことを、あまねく知るというのである。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




肉体をbody、表象を知覚、意思を脳の中枢、意識を意識/認識
と書き替えます。

このお経の essence を求めて、不要の■■を消去しましょう。

#2 <知るべきもの> −3

ある時、世尊は、仰せられた。

知るべきものと、あまねく知ることについて説こうと思う。

世尊は説きたもうた。
知らねばならぬものとは、なんであろうか。
(1) 色 (body) は知らねばならぬものである。
(2) 受(感覚)は知らねばならぬものである。
(3) 想(知覚)は知らねばならぬものである。
(4) 行(脳の中枢)は知らねばならぬものである。
(5) 識(意識/認識)は知らねばならぬものである。
こういうものを、知るべきものであるという。

では、あまねく知るとは、どういうことであろうか。
(1) 貪欲を滅しつくすことと、
(2) 瞋恚を滅しつくすことと、
(3) 愚痴を滅しつくすことである。
そういうことを、あまねく知るというのである。




滅しつくすを滅尽と書き直します。

このお経の essence を求めて、さらに、不要の文字を消去しま
しょう。

#2 <知るべきもの> −4

ある時、世尊は、■■■■■■知るべきものと、あまねく知るこ
とについて■■■■■■■
■■■説きたもうた。

知らねばならぬものとは、なんであろうか。
(1) 色 (body) ■■■■■■■■■■■■■、
(2) 受(感覚)■■■■■■■■■■■■■、
(3) 想(知覚)■■■■■■■■■■■■■、
(4) 行(脳の中枢)■■■■■■■■■■■■■、
(5) 識(意識/認識)は知らねばならぬものである。
こういうものを、知るべきものであるという。

■■■あまねく知るとは、どういうことであろうか。
(1) 貪欲■■■■■■■■■、
(2) 瞋恚■■■■■■■■■、
(3) 愚痴を滅尽■■することである。
そういうことを、あまねく知るというのである。


このお経の essence を求めて、さらに、不要の■■を消去しま
しょう。

#2 <知るべきもの> −5

ある時、世尊は、知るべきものと、あまねく知ることについて
説きたもうた。

知らねばならぬものとは、なんであろうか。
(1) 色(body)、(2) 受(感覚)、(3) 想(知覚)、(4) 行
(脳の中枢)、(5) 識(dhamma) は知らねばならぬものであ
る。こういうものを、知るべきものであるという。

あまねく知るとは、どういうことであろうか。
(1) 貪欲、(2) 瞋恚、(3) 愚痴を滅尽することである。
そういうことを、あまねく知るというのである。




このお経の essence を求めて、さらに、不要の文字を消去しま
しょう。

#2 <知るべきもの> −6

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■色■■■■、■受■■■■、■想■■■、■行■■■■■■、
■識■■■■■■は■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■、知るべきものである■■■。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■貪欲、■瞋恚、■愚痴を滅尽する■■■■■■■■■■こと
を、あまねく知るという■■■■。


このお経の essence は次のようになります。清書します

#2 <知るべきもの> −essence

2>   色、受、想、行、識は、知るべきものである。

2−1> 色、受想行識は、知るべきものである。
2−2> 色は、知るべきものである。
2−3> 受想行識は、知るべきものである。

3>   貪欲、瞋恚、愚痴を滅尽することを、あまねく知る
    という。





               目次へ戻る  次章へ  ホーム頁へ